
インライン3D検査とは?
自動化ラインで求められるポイント
自動化ラインで求められるポイント
3D外観検査を実際の製造工程に取り入れる場合、3Dカメラでワークを撮像できれば、それだけで検査が完成するわけではありません。
製造ラインでは、ワークが搬送されながら連続して検査されるため、撮像条件・搬送条件・検査処理・設備との連携まで含めて検討する必要があります。
特に、複雑な形状や広い範囲を検査する場合には、4週目で紹介した複数台の3Dカメラによる多方向からの撮像など、検査対象に合わせた構成も重要になります。
では、3D検査を生産ラインへ組み込む際には、どのような点を確認すればよいのでしょうか。
1. インライン3D検査とは?
光切断型3Dカメラでは、ワークの高さや形状に関する情報を取得できます。
一方で、ワークの形状によっては、光が遮られたり、反射光を捉えにくくなったりすることで、1方向からの撮像だけでは十分な情報を得られない場合があります。
インライン検査とは、製品や部品が製造ラインを流れていく過程で、そのまま検査を行う方法です。
検査のためにワークを別工程へ移動させるのではなく、生産工程の中に検査を組み込むことで、製造と検査を連続して行うことができます。
3Dカメラをインラインで使用する場合も、
ワークを搬送
↓
3D情報を取得
↓
必要な箇所を検査
↓
良否を判定
↓
後工程へつなげる
という流れを構築することになります。
そのため、インライン3D検査では、カメラ単体ではなく、検査工程全体を一つのシステムとして考えることが重要です。
2. インライン化では「検査できる」だけでは不十分
3D検査では、まず対象となるワークを正しく捉えられることが前提になります。
しかし、実際の生産ラインでは、実験環境とは異なる条件が加わります。
例えば、
・ワークが搬送される
・ワークの位置や姿勢にばらつきがある
・連続して撮像する必要がある
・必要な検査範囲を短時間で取得する必要がある
・検査結果を後工程へ受け渡す必要がある
といった条件です。
そのため、「このワークを3Dで検査できるか」だけではなく、
「この検査を生産ラインの中で安定して繰り返せるか」という視点が必要になります。
3D検査を導入する際には、検査精度だけでなく、実際のライン条件との適合性まで確認することが重要です。
まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら3. インライン3D検査で確認したいポイント
インライン3D検査を検討する際には、まずワークと設備の条件を整理します。
ここで重要なのは、カメラを先に決めるのではなく、「何を、どの条件で検査したいのか」を整理することです。
例えば、複雑な形状を対象とする場合、必要な検査範囲によっては1台ではなく複数台のカメラが必要になることがあります。
また、搬送速度やワークの姿勢によっても、適した撮像方法は変わります。
4. 3Dカメラだけでなくシステム全体で考える
3D検査をインライン化する場合、カメラの性能だけを見て選定するのではなく、ワークをどう捉え、取得した情報をどう検査し、設備へどうつなげるかまで考える必要があります。
例えば、
ワークの形状・検査対象を確認
↓
必要な撮像方向・範囲を決める
↓
3Dカメラの台数・配置を検討する
↓
搬送条件に合わせて撮像方法を検討する
↓
取得した3D情報を検査・判定する
↓
結果を後工程へ連携する
というように、工程全体を一つのシステムとして捉えます。
特に複雑形状の検査では、4週目で紹介した複数台の3Dカメラによる多方向からの撮像が、検査範囲を確保するための選択肢になる場合があります。
5. 自社の検査に3Dをどう組み込むか
ここまで見てきたように、3D検査を生産ラインへ導入する際には、単に「3Dカメラを使う」だけではなく、
・何を検査するのか
・どこまで捉える必要があるのか
・どのような速度で検査するのか
・既存設備とどう組み合わせるのか
といった条件を整理することが重要です。
その条件によって、必要となるカメラの台数や配置、撮像方法、検査システムの構成も変わります。
シーマイクロでは、検査対象や設備条件に応じて、3Dカメラを活用した検査構成の検討に対応しています。
「3Dで検査できるか」だけでなく、「自社の工程にどのような構成で組み込めるか」まで考えることで、3D検査をより具体的な設備導入の選択肢として検討できます。
まずは自社のワークや検査課題を整理し、必要な検査範囲や条件を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
3D検査の導入や検査構成について、「何から検討すればよいかわからない」という場合も、お気軽にご相談ください。
実際の検査性能は、ワーク特性、搬送条件、照明構成、装置仕様など複数の要因により変動します。
個別条件に合わせた最適化についてはご相談ください。